【書評】伊藤勇司著「部屋は自分の心を映す鏡でした。」を読んでみた。

書籍

前回に引き続いて書籍の紹介です。

ずいぶん前に、自宅の片付けのモチベーションアップを目的に読んでみて、これ以上ないぐらい参考にならなかった本です。

そのくせ著者の自分大好き感だけはビシビシ伝わってきたので、印象にだけは残ってるという、妙にクセのある本です。

なんせ、この本読んだの6年前で、いまだに記憶に残ってますからね。

本書は、空間心理カウンセラーと名乗る伊藤勇司氏の片付けと掃除に関する指南書です。

内容的に、部屋の荒れ具合と心理状態を結び付け、部屋の片付けをすることで、精神面での充実をはかり、仕事や私生活を改善しようという趣旨みたいです。

私的に著者がどういった視線で汚部屋をプロファイルしているか興味があったので読むことにしました。

まぁ、帯にでかでかと書いてある「片付け × 心理術」ってのに目が留まったわけです。

本書の感想

この本の構成

この本は、著者と4人の女性キャラ(フィクションかノンフィクションかは不明)が登場し、各女性キャラごとに異なるエピソードになっています。

それぞれの女性キャラは何かしらの悩みを抱えており、その悩みが原因で部屋が散らかってしまったようで、部屋を片付けることで、それぞれ固有の悩みも解消するといったストーリー展開になっています。

なんというか、若干回りくどいというか、こじつけくさい感じで、無理やり色々な悩みを片付けに紐づけしている印象。

読み味や読後感が、あんまり良くない

基本的にこの本に書いてある内容は、どこかで聞いたことあるなぁって感じの既視感が強いです。

さらには、どうもこの著者は見た目重視な傾向が強いです。

第3章のおデブちゃんキャラの話では、部屋を片付けると痩せるとの事。

体形と部屋の散らかり具合に相関があるとはあんまり思えないので、「部屋を片付けると痩せる」は暴論だなぁと思って読んでました。

さらには片付けが美意識を高めてくれるってコラムも載せていますが、ここでは自分をどう見せたいか?などといった外見を強調した文章を載せています。

そもそも冒頭に、主要女性キャラの一人が合コンに誘われていくんですが、そのくだりも読んでいて、あまりいい気がしません。

他人を見た目だけで即断してしまうキャラに、軽く嫌悪感をもってしまったので、本の掴みとしては、控えめに言って最低レベルですね。

もうこの著者、片付けとかより「人は見た目が10割」ってタイトルで本を出しゃいいのに。

著者がナルシスト

半マンガみたいな構成の本なので、多少の無理筋な流れはあり、この本では、なんの脈絡もなく本書の著者が登場します。

それだけなら大して思う事もないんですが、登場時の自身の扱いがコレ。

えっ?・・・いや、ええっ??

イケメンって、、、

書く? 

自分で、、、自分を、、、?

しかもなんか、自分のキャラ、キラキラしとるし。

まぁ、この人の書いた本なので、このぐらいの茶目っ気はあっても良いか。と、この時は思ったんですが。。。

キャラが変わるたび、ことごとく「素敵な紳士」をぶっこんで来ます。

初対面の人に対する挨拶の一種でしょうか?

言われたことねぇぞ(゜Д゜)ゴルァ

おかげで内容が1mmも入って来ませんでした。

ただ、著者が自分は美しいと思ってるってことだけは良く伝わってきました。

まとめ

私はおそらく、もう読まないと思いますが、たぶんソコソコ参考になる内容なんじゃないですかね?

知らんけど。

興味のある方は一読してみてもいいとは思いますが、おすすめはしません。

まぁ、こんな内容の文章書いてるから「素敵な紳士」って呼んでもらえないんでしょうね。

ハッハッハッ。

じゃ、そんな感じでノシ

タイトルとURLをコピーしました