【書評】佐々木典士著「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」を読んでみた

書籍

このブログは、映画や書籍の紹介もしてみようと思って開設しました。

今回は、記念すべき書籍紹介の第一回です。

一応断っておくと、私のブログでの書籍の紹介では、基本的に感想文っぽい感じで書くつもりです。

youtubeなどでは、本の要約をしている動画もありますが、あそこまで内容をバラすのは、個人的にマナー違反な気がするので、なるべくネタバレはしないように紹介するつもりです。

以前の記事で紹介した暗記ノートの本を書籍紹介記事の第1号にしようと思ってましたが、紹介するほど画期的な内容ではなかったのでスルーすることにして、第一回は数年前からコツコツ続けている家の整理整頓を始めた頃に読んだ本を紹介します。

現在は、だいぶ落ち着いてきたので家の片付けに、そんなに力を入れてないですが、今住んでる家を建てたすぐの頃は、モノで溢れかえっていて子供部屋が物置になってました。

その当時に読んだ本なんですが、正直に言うと、片付けの参考にはなりませんでしたが、内容が結構衝撃的だったので記事にします。

まぁ、参考にはならないけど印象には残ってる本って事です。

それでは本題へ。

佐々木典士著「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」

・タイトル:ぼくたちに、もうモノは必要ない。
・著者  :ミニマリスト佐々木典士氏

かなり振り切った感じのミニマリストの自叙伝です。

数年前に流行ったやましたひでこ氏の断捨離の上位互換みたいな感じだと解釈しています。

なので、率直な感想を一言で表現すると「どう見てもやりすぎです。」って感じです。

この著者、仙人にでもなりたいのかな?

著者の主張は、モノを減らせば不安も減って幸せになるって感じですね。

本書を読んで参考になった内容

この本を手にしたのは2015年なので、もう7年も前になります。

ミニマリストという言葉をネットニュースか何かで見て興味を持ち、近所の書店で購入しました。

自分には無い考え方や価値観に触れるのは、とても好きなので、著者のミニマリストというスタイルは、当時の私には非常に新鮮で興味を惹かれました。

私は、どちらかというとモノが多く、捨てられない(というか捨てない)人なんですが、この本に書かれている、持っているモノが多くなると「モノが主人になる」とか、「モノの量で自分の価値を示そうとしている」といった内容は、まさしく当時の自分には、そんなところあるような気がするなぁと思わされました。

私だけというより、割と万人に当てはまる表現だと思います。

また、モノを捨てるときの方法や心境は参考になりました。

著者と全く同じ感覚でモノを整理するのは無理でしたが、少し意識して実践していたように思います。

モノを減らしたことで、得られた生活面でのメリットも「そら、その通りだな」と納得する内容が多く、今の家の片付けを続けるモチベーションにもなりました。

といった感じで、良い部分は本当に参考になり、素直に飲み込むことができたんですが、すこ~しイマイチだなぁと思った部分もあるので、公平を期すためそちらも書いておきます。

この本のイマイチな所

この本を絶賛しきれない一番の要因は、「モノを捨てたら幸せになる」を前面に押し出し過ぎてて、なんかちょっと胡散臭いと思ってしまった事ですね。

著者が、色々例を上げていくつか説明している「幸せ」って、モノをたくさん持っている人でも、同じように体感してる人、たくさんいるんじゃねーの?と思ってしまいあんまり共感できませんでした。

そもそも「幸せになれる」ってフレーズを押し付けられると、宗教じみた洗脳を連想するんで、萎えるんですよね。

この著者の幸せの例として、モノを捨てたおかげで本も出版できた。ってありますが、私には「モノを捨てた事で本を出版できた」ではなく、何かしらの行動が、普通の人では、まず出来ないレベルまで突き抜けたから注目され、本を出版するまでに至ったように見えます。

その普通の人が出来ないレベルでやった事が、たまたま「モノを捨てる」だったんじゃないかなぁと。

だって、普通の人ができないレベルでサッカーが上手な人なんかは、ストレッチとか体幹トレーニングの本出したりしてますしね。

普通の人では出来ないレベルまで到達すれば、大抵なにやっても注目されるようになりますよ。

まぁ、本というのは、書き手の主観のみで書かれるものなので、内容については読み手側で取捨選択すれば良いかと。

なのでイマイチと思った部分は参考にしません。

イマイチな部分を差し引いても、読み物として面白いと思いますし、人によっては私と同じように共感する内容もあると思うので、一読してみてもいいと思います。

まとめ

この本以外でも、何冊か片付けの本は読んでみました。

有名所のこんまり氏の本も買いましたが、私のフィーリングには1mmもかすらなかったので最後まで読破できませんでしたが、この本は振り切った奴がおるなぁって感じで読み切った記憶があります。

真似したいとは全く思わなかったんですが、私の価値観からは異次元な感性で生きてるのが面白かったって感じですね。

他のミニマリストを自称する人たちのブログなんかも見てみましたが、どれもビタイチ共感できませんでした。

2022年現在では、世の中で少しづつミニマリストという生活スタイルが風化してきて、必要最低限の備蓄は必要だって感じの風潮に変わってきたのかな?と思います。

ミニマリストと呼ばれる生活スタイルは、やっぱりただの流行りで、現代人の実生活には馴染まなかったんだと思います。極端すぎますしね。

私がミニマリストに初めて接触した時の印象は正しかった。

それでも快適に暮らすために生活に必要なモノの取捨選択は意識した方がいいんだろうなぁとも思ってます。

という訳で、私は有事の際に困らない程度の備蓄を持ちつつ、居心地のいい住まいになるよう努力を続けようと思います。

じゃ、そんな感じでノシ

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